制作中の絵。
試しに、先に作った二点透視のパース定規を使って、床に升目を描き、その対角線を描いてみる。
一点透視で八角形を描くなら、水平線と平行な対角線があるはずだが、描いた線は平行にならない。
つまり、正確に描くなら、必要なパース定規は一点透視ではないと思われる。
八角形を描くために必要なパース定規は、厳密に言えば
「片方の消失点が画面内、他方が画面外の極めて遠方に存在する二点透視」
だと思われる。
だが、画面外の消失点が遠すぎて一点透視に近いので、画面内の消失点だけを合わせた一点透視で描いてみる方向で考える。
ここまで進めて、
「先に一点透視のパース定規を作り、それに合わせて二点透視のパース定規を作ることはできないか?」
と考える。
というより、おそらく普通はこちらで考えるのだと思う。
人物に頭身を合わせて作った一点透視のパース定規を使って、まず床の升目と対角線を描いてみる。
一点透視のパース定規で作った対角線に合わせて、二点透視のパース定規を作り、床の対角線を引いたところ。
ただし、この時点では床の対角線だけを見て消失点を調整している。
高さの縮尺、つまり頭身を人物用のパース定規に合わせていないので、画面の上下端は伸びて見える。
二点透視のパース定規を調整して、高さの縮尺、つまり頭身を合わせたところ。
この辺りについて、一点透視の描き方を考える中で、結構前にちょっとした理屈を思いついた。
背景の見え方を綿密に決めた時は、人物の見え方に悩む時間が減るかもしれない。
後日、検証を兼ねて深掘りしたい。