制作中の絵。
画面左上は基準位置から遠すぎて、パース定規で直に壁の高さを測れない。
そのままでは升目の線を引けないので、まず高さの目印が必要になる。
壁に引いた升目のレイヤーを複製し、上へ平行移動。不要な部分を消して、高さの目印にする。
この目印とパース定規を使って、高さの線を引く。
パース定規で引いた線を見ながら、壁の配色を調整。
並行して、各所の長さや高さに関する設定を作り、記録しておく。
経験上、考えた内容はすぐに具体的な数値を記録しないと、後で
「ここの高さは何cmだったかな?」
と、悩む羽目になる。
描いた内容からの算出は、進行を止めてしまう。
距離が遠すぎる画面左側は、高さと同様に、奥行きもパース定規で直接は測れない。
なので、対角線を引くことで、適切な奥行きの位置、さらに高さも割り出していく。
全体の進捗を考慮して、背景構成から人物構成へ移る。
絵を描く楽しさのひとつは、何度も描き込んでいると、描いている対象に意識が最適化され、思考が深まっていくことだと思う。
ただ逆に、描く対象を変えた時は意識が最適化されておらず、気分が乗りにくいという課題もある。