制作中の絵。
少し時間が空き、改めて見直したところ、
「これ、やっぱり二点透視の方がいいんじゃないかなぁ」
と思うようになる。
体が斜め向きだが、背景は一点透視で前後方向へ広がるという構図は、「どういう場面なのか」という説明が思いつかない。
そこで、改めて二点透視で背景を描いてみる。
二点透視での背景を考えつつ、パース定規を使って、縮尺がどれぐらいになるか測っているところ。
背景がどのようになるか、パース定規に合わせる形で概形を描いてみる。
背景に想定している扉や、右側の壁との距離、さらに床の遠近感に違和感を覚えるので、パース定規の配置からやり直し。
正直かなり面倒なのだけれど、雑にすると絶対に後で気になり始めるので、そこは耐える。
パース定規を操作して、適切な消失点と水平線の位置を探る。
連動して背景や人物の細部が細かく変わるので、手間ではある。
ただ、うっすらと見えてきた要点もあり、
「床に正方形を描いた時、それがどのように見えてほしいか」
ということが、ひとつの目安になるような気がする。
二点透視で背景を考える時は、
「視点の高さを決める」
「床の一点を基準点に定める」
「求める遠近感を考慮して、基準点における直角の描かれ方を考える」
というように決めていくと、進めやすいのかもしれない。
視点が高すぎると感じたので下げてみる。
パース定規を使っていて迷うのが、自分の考えた線がパース定規と合わない時。
自分が「良い」と思った線までパース定規に合わせると、絵の印象が変わってしまう場合がある。
そんな時はパース定規の方を変えることになるが、その塩梅は難しい。